多くの鉄道ファンのあこがれ寝台列車に泊まれる簡易宿泊施設ブルートレインたらぎ!
人吉市内からのアクセスも悪くないこともあり、人吉球磨地方の観光の際によく利用されています。
ここでは、その特徴やアクセス、実際に泊ったレビュー、ちょっとお得に泊まる方法などをご紹介していきます。
ブルートレインたらぎとは?
ブルートレインたらぎとは、2009年に廃止された寝台特急「はやぶさ」の車両をJR九州から購入し、多良木町が2010年に宿泊施設としてオープンした簡易宿泊施設です。多良木町は宿が少ないこともあって、鉄道ファンだけでなく、観光でもよく利用されています。

開放型寝台と個室型の寝台とがあるので、家族や友人同士で泊まったり、1人で泊まるのにもおすすめです。
ブルートレインの設備と共同スペース
ブルートレインでは設備を維持するため、宿泊スペースでは食事ができません。また、あくまで簡易宿泊施設なので、備品なども限られます。そこでまずはブルートレインの共用スペースと備品についてご紹介します。
- 共用スペースとフロント:
- 中央の2号車はフロント、飲食・談話スペースとして利用可能。テーブル、ベンチシート、大型テレビが設置され、コンビニで購入した食事をここで食べられます。Wi-Fiサービスもありますが、場所によっては電波が弱いです。
- 部屋での飲食は不可で、飲食は必ずこの共用スペースを利用しなければいけません。

- その他の設備・サービス:
- トイレ・洗面所は車両内に設置されており、男女共用。後から改装してあるため、すごくきれいです。
- お風呂はなく、徒歩圏内の「多良木町ふれあい交流センターえびすの湯」の入浴券(1泊につき1回分)が提供されます。※「えびすの湯」は毎月第2火曜日(ただし、当該日が祝祭日の場合はその翌日等)が休館日
- 歯ブラシやタオルはありませんが、えびすの湯で販売されています。
- レンタサイクルサービスもあります(宿泊者330円/日、一般550円/日)
- チェックイン:15:00~20:00、チェックアウト:6:00~10:00






- 料金:団体(10名以上)は電話予約必須!

ブルートレインにお得に泊まる方法は?
ブルートレインの宿泊料金は公式サイトでもそれ以外でも変わりません。ただし、2つほどお得に泊まる方法があります。
じゃらんを使う:予約サイトのじゃらんを使えば、宿泊代金は公式サイトと同じで2%のポイントが還元されます。絶対にお得なので、じゃらんからの予約がおすすめです※オンライン予約は宿泊日の2日前まで
ふるさと納税を使う:ブルートレインたらぎの宿泊チケットは多良木町のふるさと納税に登録されています。2025年時点で16,000円。ふるさと納税の使い道を考えている方には大変お得と言えるでしょう。
ブルートレインへのアクセス(鉄道・バス)
ブルートレインはくま川鉄道「多良木駅」から徒歩1分。ただし、くま川鉄道は水害の影響で、人吉~肥後西村駅間が2026年まで利用できません。

人吉市内からは産交バスの利用がおすすめです。下記の人吉市公式サイトから、多良木線の情報をご覧ください。
車やバイクの駐車場も施設の目の前にあり、ドライブやツーリングでの利用も多いそう。

ブルートレインの宿泊スペース
ブルートレインには1人用の個室タイプと、開放型の2ベッドタイプ(×1室)、4ベッドタイプ(×7室)とがあります。それぞれの簡単な特徴は下記の通りです。
- 開放タイプ:4ベッド単位の2段ベッドで、ファミリーやグループ向けです。カーテンで仕切られ、プライバシーは確保しづらいですが、懐かしい寝台列車の雰囲気を味わえます。
- 個室タイプ:1人用個室で、鍵付きのためプライバシーが確保されます。個室には上段・下段があり、狭いですが、かつての「プラチナチケット」だった個室体験が可能です。

今回は個室型に宿泊したので、個室型の特徴やレビューを紹介していきます!

ブルートレインの個室に止まったレビュー
泊まってよかったところ!
- 当時の設備がそのまま残っているので旅情たっぷり!
- 近隣の大浴場チケットが料金に入っておりサウナ付き大浴場に入れる
- 物産館やコンビニ、飲食店などの施設が充実している
- くま川鉄道や産交バスなど人吉からのアクセスが良い
- 1人なので最低限のプライバシーが確保されている
とにかく泊まってよかったところは旅情感たっぷりの雰囲気です。
当時の設備をできるだけそのままにしているので、観光に来た!という感動が強く感じられます。また、宿泊客は専用の「ブルートレイン乗車きっぷ」がもらえるのも嬉しいところ。

ブルートレインたらぎの共同スペースからはくま川鉄道が目の前に見えるので、鉄道を眺めながら食事…なんてこともできます。
また、最低限とはいえ個室でプライベートが確保できるのもありがたいところ。多良木駅前には宿がほとんどないので、人吉からのアクセスがよく、安い宿泊施設があるだけで助かります。
泊まって気になるところ
- エアコンが全室一括なので暑さ/寒さの調整は自分で
- 防音性は仕切られているだけマシといった程度
- 2口コンセントが一か所しかないので長めの充電ケーブルが必要
- えびすの湯の営業時間が限られており、入浴時間に制限あり
個人的に気になったのは、特に1と2です。エアコンが一括なので、調整できるのは冷暖房の強弱のみです。温度設定はできません。そのため、暑がりな方、寒がりな方は自分で温度調整する必要があります。
また、あくまで簡易宿泊施設なので、仕切りがあるとはいえ防音性は「壁がないよりはマシ」といった程度。マンガ喫茶に泊まったことのある方はアレを思い出していただければわかりやすいです。
周りの音があると眠れない方は耳栓などがあると快適でしょう。
あとは細かいところですが、個室上段の部屋は2口コンセントが一か所しかなく寝台から少し離れているので、長めの充電ケーブルか延長コードがあると便利に利用できます。
荷物置き場はスーツケース1個ぐらいなら余裕で入る程度のスペースはあります。
ブルートレイン周辺の施設
お土産や買い物(コンビニ・物産館)
ブルートレインたらぎから徒歩1分圏内には、ローソンや多良木町の物産館があります。
かなり利便性は高いので、ちょっとした食事や買い物には困らないでしょう。物産館では人吉球磨名物の「猪の骨かじり」や「チーズ饅頭」なども買えますよ!
熊本県の上球磨地方の郷土料理 猪の骨かじり
— さるかんね?人吉球磨|グルメ・観光 (@sarukanne_hk) December 10, 2024
手づかみで骨付き肉を食べるワイルドな料理で、昔は人吉の居酒屋でも見かけましたが、今は上球磨以外ではなかなか見かけません
食べてみたい方は多良木町のえびす物産館を訪ねてみてください!焼酎によく合います#人吉球磨ローカル pic.twitter.com/Wx11zcSMlu
飲食店はランチから居酒屋まで
多良木駅周辺には20店舗近くの飲食店もあります。ランチから夕食まで週末で込み合うときでもなければそれほど困らないでしょう。
特に人気なのは、ラーメン日之出(ラーメン)、村いちばん(居酒屋)、うなぎの吉鶴(うなぎなどローカル食)などです。宿泊者には周辺の飲食店を一覧にした案内が渡されるので、そちらも参考にしてください!
多良木駅前の飲み屋ビル内にあり、県外からも来客の絶えないラーメン店 麺屋日之出
— さるかんね?人吉球磨|グルメ・観光 (@sarukanne_hk) October 20, 2024
前からずっと気になっていて、ようやくの入店。感想としては…めちゃくちゃ美味いです。人吉球磨民にはぜひ一度食べてほしい!
ブルートレインなどで多良木駅前に泊まった方にもおすすめ(ただし→#多良木グルメ pic.twitter.com/3aZOEXkyqO
ブルートレインたらぎ周辺の観光
ブルートレインたらぎ周辺は神社仏閣などの歴史ある史跡や焼酎蔵が多いです。歴史好きな方はぜひ訪ねてみてください!
また、夏目友人帳ファンには黒肥地小学校周辺にアニメに登場した聖地巡礼スポットも多く、自転車でも行ける距離にあるのでそちらもおすすめです。
代表的なスポット:王宮神社、房の露酒蔵など
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