多良木町は相良氏が最初に住み着いた地域。そのため人吉の相良氏より歴史が古く、相良氏ゆかりの神社仏閣などがいまだに形を残している歴史のまちです。また、最近ではブルートレインや石倉を利用したイベントなども積極的に行っており、人吉球磨でも名前のあがることの多い土地です。
多良木町の主な観光地
ブルートレインたらぎ

寝台列車ブルートレインを改装し、簡易宿泊施設化したスポットです。多良木駅前にあり、多良木町の中心地でもあることから、寝台列車での宿泊に興味のある観光客の利用が絶えません。
あくまで寝台列車がベースのため、入浴には近隣の温泉を利用することになります。周辺にはえびす物産館やコンビニ、飲食店なども多いので利便性は高い施設。多良木や湯前など上球磨観光の拠点として利用するのがおすすめです。
王宮神社

神社そのものも素晴らしいのですが、なにより注目されているのは県重要指定文化財にも指定されている楼門。熊本県最古の茅葺の楼門はその長い歴史自体もそうですが、インパクトの大きさに圧倒されるでしょう。
サイズ感だけなら人吉市内の青井阿蘇神社の楼門よりも小さめなのですが、単体でドンと立っていることから、楼門の立派さが特に目立ちます。
多良木駅からも徒歩で平地を16分ほどなので、サイクリングなどで周るのにもおすすめ。
青蓮寺阿弥陀堂

人吉の相良家と争った上相良家の位牌所であるお寺。お堂の裏には歴代の上相良家の墓が残っています。
相良家と言えば人吉市内のイメージですが、初代相良家の惣領家は多良木エリアでした。人吉市内を巡って相良家の歴史などに興味を持った方にはぜひ訪ねて欲しいスポット。
人吉球磨の相良家の変遷を訪ねられます。
栖山観音

相良三十三観音巡りや球磨郡内で最大の観音様。ただでさえ山のなかにあり、最後には108段の階段を登らないといけないので車がないと、参拝するだけでもかなり体力が要ります。
ただ、そのぶんの見ごたえはあり、道中の山間の道のなかの雰囲気も静かで穏やかな気分になれます。寺院や観音巡りが趣味の方であればぜひ訪ねて欲しいスポット。
多良木えびす物産館

地元の野菜や食材、民芸品などが購入できる物産館です。決して広くはありませんが、お惣菜なども一通りそろっており、多良木駅前の中心部にあるので、利便性の高いスポット。
特に、上球磨らしい猪の骨かじりや鹿カツなどのジビエ料理が普通に総菜として売っているので、ブルートレインに宿泊したときの夕食を買うときにもおすすめです。地元の焼き菓子やパン類などもありますよ。
多良木グルメ
日之出ラーメン

多良木駅前の人気ラーメン店。いつも満席で、県外からも来店のあるほど地元ではトップクラスの人気店と言っていいでしょう。ラーメンはもちろん、つけ麺も評判です。
また、昼だけ営業の多いラーメン店のなかでもこちらは夜も営業されているので、夕食に、居酒屋のシメにと利用シーンを選ばないのもありがたいところ。九州の豚骨臭いラーメンが食べたい!という方にはイメージが違うかもしれませんが、地方でも美味しいラーメンを食べたい方に。
多良木町の名物や特徴
まちに点在するゑびす様

多良木町の一番の特徴と言えば、街中のいたるところにゑびす様の像が立っていることでしょう。しかも、その像のひとつひとつのデザインが全く違います。
同じ人吉球磨内でも人吉市内だときじ馬が街中に点在しており、多良木と人吉で文化が違うことが感じられます。街歩きをしながら、ゑびす様探しも面白いですよ!
えびす祭り

毎年10月20、21日に開催されるえびす祭り。人吉市内でも最大級のお祭りであるおくんち祭りと比較して「西のおくんち、東のえびす」と言われるほど多良木町を代表するお祭りです。
神輿や音楽隊の練り歩きなど見ごたえがあり、焼酎のガラ(徳利)の形をした神輿飾りなどは人吉球磨らしさを感じさせてくれます。