熊本県南部、豊かな山々に囲まれ、清らかな球磨川(くまがわ)水系が流れる「人吉球磨(ひとよしくま)地方」。
ここは極上の名水が湧き出る土地柄、古くから独自のこだわりを持つ豆腐文化が息づいています。
今回は、地元で愛され続ける名店から、伝統を頑固に守る店、山奥の秘境で育まれた名物店まで、人吉球磨を代表する豆腐店をそれぞれご紹介します。
人吉球磨の豆腐屋事情
人吉球磨は昔ながらの豆腐屋がまだまだ残っています。
各市町村に特色ある豆腐屋があるため、食べ比べされるのもおすすめです。
中には、全国のコンテストでグランプリをとった豆腐屋もあるほど品質の高い豆腐がありますよ!
【人吉市】有限会社 中島蛋白食品

大正10年創業の100年超の老舗豆腐店。人吉市内に住む方なら、一度は食べたことがある有名豆腐店です。
直営の工場では事業者以外は買えませんが、市内のサンロードやイスミなど、ローカルスーパーに行けば必ず置いてあります。
【人吉市】甲斐とうふ店
中島豆腐と同じく、卸売り販売をメインにされており、市内のローカルスーパーで見かけられます。
大豆が強く香るというよりはバランスのいい味わいで、木綿なのに食感がなめらかなのが特徴です。
【相良村】株式会社 親父のガンコとうふ

もともとは湯前町で脱サラした初代が創業し、さらなる理想の豆腐作りを目指して、15年連続水質日本一に輝いた清流・川辺川が流れる相良村へと移転した名店です。
「親父が頑固にこだわって作る豆腐」という意味が込められたその豆腐は、国産大豆100%と、地下120メートルから汲み上げる地下深層水、そして厳選された天然にがりだけで作られます。
相良村には直営店と自動販売機があり、そこでは豆腐以外の総菜やスイーツなども販売しています。
【五木村】五木とうふ店

五木守(いつきの子守唄)で知られる山深い五木村。かつて大豆が貴重なたんぱく源だったこの地で、独自の伝統製法を受け継いでいるのが「五木とうふ店」です。
“五木村の豆腐”といえば「五木屋本舗」五木の山うに豆腐が有名かもしれませんが、地元の民宿や定食屋に行けばこちらの五木とうふ店がよく利用されています。
通常の3倍の大豆を使用した重厚な豆腐は”自立する豆腐”として名物になっています。
五木村の道の駅で購入できます!
【多良木町】久我豆腐こんにゃく店

多良木町の歴史ある豆腐店
名前の通り、豆腐だけでなく、揚げやこんにゃくも作られている久我豆腐こんにゃく店。
多良木えびす物産館内で購入できます。
ほろほろと崩れる食感がユニークな手作り豆腐といった感じ。
夕方ごろに伺うと、豆腐の在庫があまりないことも多いため、地元の方に愛されているのだなと感じられる豆腐です。
【湯前町】高瀬豆腐店

レトロな駅前通りに佇む、地域密着の飾らない「町の豆腐屋さん」
くま川鉄道の終着駅がある湯前町で、地域の人々の食卓を長年支え続けているのが「高瀬豆腐店」です。
決して派手な宣伝はせず、毎日コツコツと真面目にお豆腐を仕込んでいる古き良き佇まいのお店。
濃厚な味わいで、木綿豆腐と田舎豆腐の中間といった固さが絶妙です。
直営店や湯前町のサンロード湯前店で購入できます。
【水上村】恒川豆腐店

奥球磨の清流が育む、素材の良さが生きたお豆腐
球磨川の源流に位置する、水と緑が豊かな水上村。この美しい自然環境の中で営まれているのが「恒松豆腐店」です。
直営店がなく、2012年にオープンしたばかりで、地元でも知らない方も多いですが、クセのない豆腐でそのままでも食べやすい味わい。
水上村の水の上の物産館にて販売しています。
豆腐の味噌漬け
ちなみに、豆腐だけでなく、人吉球磨では豆腐の味噌漬けも有名。
平家の落人の里である人吉球磨では、昔ながらの保存食として知られています。
【五木村】五木屋本舗

人吉球磨だけでなく熊本県を代表するお土産のひとつとして上がるのが「五木屋本舗」の山うに豆腐。
人吉球磨の物産館であれば、大体どこでも買えます。
直営店が五木村と人吉市内にあるので、機会があれば立ち寄ってみてください。
【水上村】有限会社たけうち
熊本県水上村の「有限会社 たけうち」は、平家の落人伝説に由来する伝統食「とうふのみそ漬」を今に伝える老舗です。
水に恵まれた奥球磨の地で、水分を極限まで絞った堅豆腐を火であぶり、特製味噌にじっくり漬け込む伝統製法を守っています。
その味わいは「東洋のチーズ」と称されるほど濃厚でねっとりクリーミー。
看板商品の「もろみ豆腐」はご飯のお供や球磨焼酎のアテとして全国のメディアでも絶賛されています。
水上村だけでなく、人吉温泉物産館でも買えます。




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