熊本県南部。人吉球磨地方の名物に猪の骨かじりという名物があります。
名前の通り、猪を使ったジビエ料理ですが、お店で提供するというよりは自宅で食べられる郷土料理といった感じ。
あまりにもユニークな郷土料理なので、「秘密のケンミンショー」や「ぽつんと一軒家」など、全国テレビでも何度か取り上げられています。
猪の骨かじりとは?
猪の骨かじりとは、うっすらと肉のついた猪の骨つき肉を醤油や塩、味噌などで味付けし、何時間も煮込んだ料理のことです。
骨付き肉と言うと、スペアリブのような肉厚のお肉を思い浮かべるかもしれませんが、あくまで表面に肉が多少ついている程度。

骨の髄まで吸って楽しむので「骨かじり」という名前がついたそう。
ちなみに、この料理が生まれたきっかけは農林水産省によると下記の通り。
猪狩りの猟師料理がもとになったといわれ、猪や豚を解体処理した後の骨に残った肉を使ったのがはじまり。
出展:農林水産省 うちの郷土料理 熊本県 骨かじり
これをしゃぶりながら、同じく人吉球磨地方の名物である球磨焼酎と合わせると、お酒がぐんぐん進みます。
もともと、球磨焼酎はフーゼル香というナッツのような香りが特徴と言われ、猪のようなナッツ類をエサとするジビエとの相性がバツグンなのだそう。
猪の骨かじりを食べるときは、ぜひ球磨焼酎を片手にどうぞ。
猪の骨かじりの基本的な作り方と販売場所
猪の骨かじりで一番大変なのは、材料となる猪の骨付き肉の調達かもしれません。
人吉球磨では、多良木町のえびす物産館か村上精肉店、錦町の道の駅錦で販売されています。

ウェブ検索してみたところ、多良木町のふるさと納税で骨かじり用の猪の骨が売られていました。
上記サイトでは出汁用と書かれていますが、一般的な出汁用の猪骨よりも少しだけお肉が多めについているのが特徴です。
材料が手に入ったら、作り方は簡単。
猪の骨を水から煮込み、塩か醤油、味噌で煮込みながら、ぐらぐらと数時間煮込むこと。ガス代を節約したい方は圧力なべを使うのもOKです。

あくまで郷土料理なので、火力や煮込み時間、味付けに正解はありませんが、個人的には
「中火~強火」
「2~3時間煮込み」
「スープを飲んだときにしっかり味が効いている」
程度が目安となります。
ただ、ホロホロになるまで煮込むなら数時間かかりますが、肉をガシガシとかじりたい方は強火で40分ぐらいでもOK。※けっこう固いですし、髄までは溶けないです
薬味を入れて臭み消しするか、野菜を入れて鍋物のようにするかなども含め、この辺りはお好みで調整してください。
ただし、ポイントが1点あり、大量のアクが出てくるので、アク取りはこまめにする必要があります。
残ったスープも絶品なので、ぜひこちらも楽しんでくださいね!
骨かじりは豚骨でも代用可能!
ちなみに、猪の骨はなかなか手に入れづらいので、肉のしっかりついた豚骨でも代用可能です。
実際、熊本県湯前町の湯楽里内にあるレストランいちふさでは、豚骨で作った骨かじりをレストランで提供したり、お土産として販売しています。

スープの味付けなどもしてあるので、火にかけるだけですぐに食べられます。

残念ながら、オンライン販売やふるさと納税はないため、ぜひ湯前町を訪ねて食べてみてください!
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