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人吉球磨の各市町村の特徴は?

人吉市

人吉市の風景

人吉球磨地方では唯一の市であり、高速道路のICやJR肥薩線(※現在停止中)など、人吉球磨地方の交通の要衝でもあります。2024年には住みよさランキング全国1位、人吉温泉がにっぽんの温泉100選62位(熊本県内では2位タイ)に選ばれるなど、近年全国的にも注目を浴びるエリアになりつつあります。
球磨川下りなどの球磨川を活かした観光、アクティビティ、温泉、青井阿蘇神社や願成寺などの歴史遺産…などなど様々な観光地を備えています。

球磨村

松谷棚田

日本六大鍾乳洞(九州では最大)の球泉洞を擁する球磨村。山林と山岳地帯が88%を占める山村であり、生活地帯や田畑も山の斜面に広がっています。
なかでも松谷棚田は日本の棚田100選にも選ばれており、夏~秋にかけての景色は絶景として知られています。

山江村

山田大王神社

最大の特徴は2024年にGI認定を受けた山江栗です。かつては皇室献上栗とも呼ばれ、全国的に評価されてきました。
動く産業遺産「ボンネットバス」や、かくれ念仏の歴史を学べる「山江村歴史民族資料館」なども特徴的です。丸岡公園のつつじ、桜は春の風物詩。

相良村

相良村の景色

相性が良くなる村「相良村」として夫婦橋や夫婦杉など、愛をテーマにした村づくりを進めています。
小ぢんまりとした神社や寺社が多く、大切にされており、雨宮神社や廻り観音などは参拝される方も多く、雰囲気も抜群なのでおすすめです。

五木村

五木の子守歌

五木の子守唄」という子守歌で有名な五木村。人吉球磨のなかでも特に1000m超えの急峻な山々に囲まれています。村を流れる川辺川は18年連続で水質日本一に選ばれており、地元民でさえ夏場には五木村にわざわざ泳ぎに行くほど。
バンジージャンプなどのアクティビティが有名です。

錦町

丸目蔵人

かつては「剣豪とフルーツの里」というブランドで売り出していた錦町。タイ捨流という剣術の開祖である丸目蔵人が晩年を錦町で過ごしたためです。
最近では、歴史や農業だけでなく山のなかの海軍の町「ひみつ基地ミュージアム」もテレビCMでの露出が増え、大きな注目を集めています。

あさぎり町

谷水薬師

日本7大薬師の1つ谷水薬師を擁するあさぎり町。5つの町村が合併してできた町のため、川沿いや山間部などエリアごとに雰囲気も大きく違います。
畜産業が盛んで、農業加工品や肉の加工品も多く、物産館などを訪ねていただくと、人吉球磨でもここだけしかない製品などを見かけます。

多良木町

多良木町

現在では相良氏というと人吉市がおひざ元のイメージがありますが、かつては相良氏の跡継ぎの本家は多良木町にありました。そのため、歴史遺産が数多くありなかでも青蓮寺阿弥陀堂の造形や王宮神社の楼門などは一見の価値があります。
また、かつての寝台列車ブルートレインを改装した宿泊施設は県内外からも鉄道ファンが宿泊に来るほどの人気。

湯前町

里宮神社

くま川鉄道の終着駅でもある湯前町。城泉寺阿弥陀堂八勝寺阿弥陀堂などの古寺巡りは距離も近くで巡りやすく、寺社巡りが好きな方には大変おすすめです。里宮神社など神社も見事なものが多く、神社好きも楽しめるでしょう。
近年では、湯前まんが美術館でのイベントなども積極的に行っており、漫画・アニメファンの観光客の来町も増えています。

水上村

湯山温泉

湯山温泉などの温泉郷や、市房山神宮・生善院などの神社仏閣、outsideBASE mizukamiなどの温泉・歴史・アクティビティを備える水上村。
最近では青山学院の原監督が地方創生推進アドバイザーになったのをきっかけに、さらに陸上競技者のトレーニング地としてのブランドを高めています。今、陸上ファンの熱い視線を集める村です。

人吉球磨とは?熊本のどこにある?

人吉球磨(ひとよしくま)地方とは、熊本県の県南にある10市町村全体のエリアを指します。
人吉球磨地方は宮崎県や鹿児島県に面したエリアで、日本三大急流の”球磨川”を中心に広がる盆地や山間のエリアです。この地方を「人吉・球磨地方」、もしくはまとめて「球磨地方」と呼びます。

上球磨(奧球磨)・中球磨・下球磨地方に分かれる

人吉球磨は大きく分けると、上球磨と下球磨の2つ、もしくは中球磨を入れて3つに分かれます。それぞれの各市町村は以下の通りです。

【上球磨(奧球磨)】
多良木町、水上村、湯前町
(あさぎり町)

【中球磨】
あさぎり町

【下球磨】
人吉市、錦町、相良村、五木村、山江村、球磨村

中球磨を数えないときはあさぎり町を上球磨に分けますし、中球磨を数えるときはあさぎり町だけで中球磨と言います。なぜ中球磨はあさぎり町だけなのかというと、あさぎり町が合併してできた町だからです。合併前は、上村、免田町、岡原村、須恵村、深田村という1町4村が中球磨にあたりました。

人吉球磨に共通する文化とは?

人吉球磨全体で日本遺産に登録

相良三十三観音

人吉球磨地域はどこか特定の地域だけでなく、全体の遺産や文化などを通して相良700年が生んだ保守と進取の文化~日本でもっとも豊かな隠れ里-人吉球磨~」として日本遺産に登録されています。
相良氏の統治を通して、「相良三十三観音巡り」や「人吉球磨様式の伝統建築」など、人吉球磨地方は昔から今にいたるまで各地域間が歴史的・文化的につながっているエリアでもあります。
各地域をまたいで観光される方は、地域間の文化のつながりを意識していただけるとより楽しめるでしょう!

人吉球磨の各自治体で作られる球磨焼酎

球磨焼酎

人吉球磨で作られる焼酎は米を原料としており、「球磨焼酎(くましょうちゅう)」と呼ばれます。GI認定を受けている焼酎は2025年1月現在、国内でも壱岐焼酎、球磨焼酎、薩摩焼酎、琉球泡盛、東京島酒の5つしかありません。
球磨焼酎は日本遺産にも登録されており、ただのお酒というだけでなく、人吉球磨地方を代表する文化の象徴ともいえます。
そのため祝いごとなどには今でも球磨焼酎が使われますし、じゃんけんに近い「球磨拳」という焼酎を使った伝統的な遊びなどもあったりします。

人吉球磨とアニメツーリズム

アニメ夏目友人帳

人吉球磨はいろいろなアニメや漫画の舞台にもなっています。人吉球磨でも毎年継続的にイベントをやっており、聖地巡礼として多くの観光客の方が訪ねられている例としては『夏目友人帳』や『レヱル・ロマネスク』などがあります。
それ以外にも名前や設定だけであれば、人吉球磨やそこに関連するエピソード・偉人が作中に登場することは珍しくありません。
また、湯前町にはまんが美術館があり、コスプレイベントを開催するなど、人吉球磨も「マンガ県熊本」のいち地域として活動を広げています。漫画やアニメといったコンテンツツーリズムもぜひお楽しみください!

人吉球磨はアクティビティの宝庫!

球磨川くだり

人吉球磨は自然がいっぱいで、それを活かした自然ツーリズムやアクティビティの宝庫でもあります。たとえば、五木村のバンジージャンプ、人吉市のラフティング、水上村の森林セラピーやキャンプなどなど…自然を活かしたアクティビティを楽しむならおすすめのスポットです。
また、日本三大急流の球磨川くだりや、日本六大鍾乳洞の球泉洞ツアーなど、自然遺産を活かした観光地も多いのが特徴です。人吉球磨の絶景や自然を楽しむなら、アクティビティは欠かせないと言っていいでしょう。

人吉球磨の紅葉や桜の見ごろ

人吉球磨の紅葉や桜の見ごろの時期をご紹介します。「例年ならこの時期」というだけですので、あくまで目安です。最新の情報はニュースなどをご覧ください。

人吉球磨の自然景観の見ごろ
  • 梅の見ごろ 2月中旬~3月初旬

    名所:人吉梅園

  • 桜の見ごろ 3月下旬~4月上旬

    名所:人吉城址(人吉市)、市房ダム(水上村)、毎床大桜(球磨村)、丸岡公園(山江村)

  • しゃくなげの見ごろ 4月下旬から5月上旬

    名所:しゃくなげ公園(水上村)

  • つつじの見ごろ 4月

    名所:丸岡公園(山江村)、ゆのまえグリーンパレス(湯前町)

  • 紅葉の見ごろ 11月中旬~12月上旬

    名所:新宮禅寺(錦町)、宮園の大イチョウ(五木村)、麓城跡(あさぎり町)、白龍王橋(水上村)

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